学校努力点

(1) 努力点のテーマ
「自他を大切に、夢や希望に向かって生きる子どもたちの育成」
~みんなとつくる楽しい道徳科の授業を通して~

(2) 研究のねらい
本校では昨年度、道徳科の授業実践を通して、児童が自分のよさに気付き、自他を大切にしようとする気持ちを育てると共に、夢や希望に向かってたくましく生きようとする姿勢を育てることを目指してきた。教科書を基本としながらも、児童の実態に合わせた様々な題材を用意し、実践を積み重ねた結果、多くの児童が「道徳の授業が楽しい。」と感じるようになった。 また、友達と話し合うことで多様な価値観があることを理解し、互いに認め合おうとする気持ちの高まりが感じられた。6年生の児童らは、児童自らの発案で学区の公園清掃に何度も出掛けた上で、下級生に対して公園をきれいに使うことや、ごみを持ち帰るよう呼び掛けを行った。こうした姿からは、児童らの道徳的実践力の高まりが感じられた。 さらに、小グループでの話し合いやハンドサインを活用する等の様々な手法は、道徳以外の授業でも活用され、児童が互いに学び合う学級集団を作る上で大いに役立った。 これらのことを踏まえ、本年度も児童と一緒になって楽しい道徳科の授業を創造していく。また、道徳科の授業だけでなく、全ての教育活動において、学び合いを軸として友達と協力していくことや、役割分担をして自分の責任を果たすなどの道徳性を養う手立てを講じ、自他を大切に、夢や希望に向かって生きる児童を育てていく。

(3) 実践計画(内容)
 ① 実践の重点
  「考え、議論する」道徳科の授業実践を通して、児童の多様な考えを引き出し、その考えを広げたり、深めたりする。一人ひとりが主題に対する考えをもって学習に取り組むことで、物事を多面的・多角的に考えることができるようにする。

 ② 授業改善のポイント
  〇「思わず考えたくなる」授業展開の工夫
  〇モラルジレンマ教材の活用
  〇教材提示の工夫(教材を途中で区切る、紙芝居にする、関連する資料を提示する、等)
  〇発問の工夫 (「自分ならどうするだろう」等、児童の考えを見直したり、疑問をもたせたりする)
  〇書く活動の工夫(吹き出し型のワークシート、手紙を書かせる等)
  〇板書の工夫(意見を分類して、対立、対比を分かりやすくする等)

 ③ 実践の方法 <意識調査> 5月と1月に、下記の項目について全校児童を対象にした意識調査を行い、取り組みの成果について明らかにする。
  ・ 授業のめあてがわかった。
  ・  自分の考えと違う考えを知ることは楽しい。
  ・  友だちと話し合うと、どのように考えたらよいかよく分かる。
  ・  自分の考えを友だちに伝えることができた。
  ・ 友だちの考えを取り入れながら自分の考えをまとめることができた。